ずいぶんと前からテレビや雑誌を見なくなりました。
なんとなく、
「嫌だな」
という気持ちから少しづつ離れていって、今はほとんど目にすることがなくなりました。
この気持ちを言語化できずにいたのですが、小説を読んでいたら、平凡な人生を送る初老女性の主人公がファッション雑誌を投げ出して、
「こんなキラキラした写真ばかり載せられても、今の私の参考にならない」
と独り言を言うシーンがあって、
「あぁ、私が感じていた気持ちはこれだ」
と腑に落ちました。
マスコミが扱う人って、今活躍している人ですよね?うつ病、無職でみじめな私からすると眩しすぎて直視できないんですよ。
垣谷美雨さんの小説《農ガール、農ライフ》に以下のような文章があります。
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人の幸せを祝福できる人は、自分自身が幸せな状況にある人だ。そうでなければ人の幸せを妬んで当然だ。自分が不幸なときは、世の中のすべてが不幸であってほしいと願う。
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私のように、社会から必要とされない人間が増えれば増えるほど、マスコミとそこで活躍する人たちは職を失うことになるでしょう。