YouTubeに50歳の男性が、47歳で脱サラして喫茶店を始めて、1年で廃業した話を投稿していて興味深く視聴しました。
男性は若いころからコーヒーが好きで、自分で焙煎して飲むくらいこだわっていたので、自分が美味しいと思うコーヒーを出せば必ず繁盛すると自信があったそうです。そして、夢が諦められず47歳で脱サラし、一年間喫茶店でアルバイトで修行してから開業したそうです。
その結果、退職金8百万円と貯金を3百万円失ったと言ってました。
敗因は「立地が悪かった」と言ってましたが、私は違うと思うんですよね。
自分でコーヒーを焙煎して飲むくらいにこだわりがあったにせよ、47歳までサラリーマンをしていて、1年修行しただけで始められる商売は参入障壁が低いのです。そのために競合がたくさんいるってことです。
喫茶店はスターバックスのような多国籍企業も存在する業界ですから、男性も差別化は意識していたと思うのですが、それが【美味しいコーヒ-】だけなら1年で倒産するのもやむなしという感じが私はします。
この動画は投資をするさいのヒントが隠されていると思います。競合他社がたくさんいる会社に投資するのではなく、参入障壁が高い商売をしていて、市場を独占している会社に投資した方が良いということです。
人も会社も代わりがいくらでもいることをやっていては、安く使われてお終いってことです。