小栗左多里、幻冬舎文庫
☆☆☆
作者が本を一冊書くために、いくつかの修行にちょっとだけ挑戦し、体験を書き綴った本です。
挑戦した修行は、
瞑想、写経、座禅、滝行、断食、お遍路、内観
の7つです。
作者自身が宗教や精神的なことがらに興味がないのと、挑戦日数も数日間の短いものなので、真剣に修行してみたいと考えている人が参考にするための本ではありません。
内容は、修行に参加している人たちの情報(男か女か、年齢、雰囲気)、利用施設の概要、先生はどんな人か、出された食事についてなどで、ただの体験談です。
紙面に制約があったせいで、薄っぺらい文庫本になったのかもしれませんが、修行に関する深く掘り下げた内容はないので、この本を読んで自己啓発される人はいないと思います。
暇つぶしに、「こんな世界があるのか」と思いながら読む本で、笑ったり、考えさせられたりする本ではありません。