私は現在54歳です。
私は20代後半から投資をはじめました。年代で言うと90年代後半からです。そんな私には後悔があります。日本が衰退していることに気づくのが遅すぎたということです。
日経平均が史上最高値をつけたのが89年12月です。その後、日本は失われた30年へと向かうわけですが、当時渦中にいた私は、この不景気はこれまでもあった循環的な不景気だろうと思い、
「安い時こそ買い!」
とばかりにマネー雑誌をむさぼり読んで日本株を買って、好景気がやってくることを夢見ていました。今になってみると馬鹿なことをしたという後悔しかありません。
投資は右肩上がりの市場でやる方が、その反対の市場でやるよりもずっと簡単なのですが、日本が衰退していることに気づくのに十年以上かかり、その間、ずっと日本の個別企業の株を買い続けていたんですね。
とうぜん成績も振るわず、労力ばかり多く、利益が少ないという状況がずっと続くわけです。さすがに、
「これは循環型の不況ではなくて、日本が衰退しているんじゃない?」
と考え始め、2017年1月にはじめて外国株式であるNYダウに連動する投資信託を買うことになるのですが、気づくのが遅い!自分のアホ!
日本が衰退していることについては、日本人として心を痛めておりますが、庶民の私に出来ることは何もありません。また、日本は自己責任が求められる国です。このことは裏を返せば、【自分勝手にして良い】ということでもありますから、大事なお金は右肩上がりを続ける海外の市場へ粛々と移していくつもりです。