イーロン・マスクがTwitterを買収する前の騒動から、買収後の騒動まで見ていて、
「アメリカはすごい」
と思わされました。
まず、買収前の騒動で金銭のやり取り以外でひと悶着あったけれど、部外者はただ見守っていたのが印象的でした。日本でマスク氏のような成り上がり者が個人のお金で有名な会社を買うとなったら大騒ぎになったと思います。
私の記憶に残っているのが、村上ファンドの企業買収だったり、ホリエモンのフジテレビ買収工作だったりです。
村上ファンドが企業買収を仕掛けたとき、
「金さえ出せば何を買ってもよいのか」
なんて倫理を振りかざしてマスコミが世間を煽り、上手くいかなかったように記憶してます。そのさい、村上代表が、
「お金儲けしちゃいけないんですか!」
と感情的な発言をしてしまって、彼はすっかり悪役のイメージが定着してしまいました。
ホリエモンに至っては、国策捜査によって刑務所にぶち込まれるという結果を招いて終結するありさまです。
Twitter買収を通じて私は、アメリカでは法律を守っていれば何をやっても許されるということを感じました。日本のように倫理といった明文化されていない謎ルールが経済活動を妨げることはないようです。
このことは、村上ファンドやホリエモンが企業買収を仕掛けたとき、
「経済活動は法律を守って実施される分には問題ない。経済合理性のない企業が淘汰され、儲かる企業に投資が集まり成長するのは社会にとってプラスになる。」
と当時から考えている私にはアメリカのすごさを感じさせ、日本のダメさを再認識させる機会になりました。
そろそろ、
《出る杭は打たれる》
という日本古来からの伝統文化を見直したほうが良いと思います。さもないと、日本からはスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのようなブッ飛んだ経営者は誕生しません。このままだと日本はジリ貧で、アメリカの提供する製品やサービスをお金を払って利用するだけの後進国になります。