経済産業省が所管するクールジャパン機構が３０９億円の赤字を出して、財務省から問題視されています。
クールジャパン機構は、２０１３年に安倍内閣が成長戦略の目玉として日本文化の発信により、外貨を稼ぐのを目的にして設立され、国から投資資金として１千億円受け取っています。
簡単に言い直すと、【経済産業省の役人が投資に失敗して３０９億円溶かした】、ということです。
そもそも役人に投資なんて無理です。私は経済産業省の役人じゃありませんでしたが一応国家公務員でした。２０年勤めましたが、投資をしている人に会ったことがありません。
公務員になる人の多くは【安定】を求めて就職した人ばかりです。リスクを取ってリターンを狙うようなことは彼らの性格に合っていないのです。
投資の素人にいきなり１千億円あずけて投資させる政治家も馬鹿です。例えるならば、新卒で銀行に入社した新人をいきなり資産運用部のファンドマネージャーに抜擢して、１千億円のお金を運用させるようなものです。成功するはずがありません。
政治家や役人に新しい産業の育成を期待する人もいるようですが無駄です。政治家や役人は集めた税金をどうやって分配するかを考えるのが仕事で、お金を稼ぐのは彼らの仕事ではないからです。
クールジャパン機構の他にも赤字を垂れ流している官民ファンドがいくつもあるそうです。外資系金融機関では、一定期間内に成果を出せなかったファンドマネージャーは容赦なくクビにします。
無能な人にはきちんと責任を取らせる。当たり前のことから始めるのが日本の成長戦略です。
