清水マリコ、MF文庫
☆☆☆
文庫本の裏には、本の紹介が書いてあると思います。この本の紹介文は内容と異なることが書いてあるので、無視してください。
それと本の題名がひどいです。作者が付けたのか、それとも編集者が付けたのか、どちらにしろセンスがないです。
本の内容は悪くないので、上記の2つは残念に思います。
主人公は中学2年生の早川牧生です。牧生が友だちと占いをすると牧生の運命の人は校内で有名な美少女の中山りあでした。
ただし、りあは集団行動が苦手で毒舌という残念な美少女で、クラスでは浮いた存在でした。しかし、りあの態度には誰も知らない理由があったのです。
そんなりあが夜中に牧生の家に突然やってきます。理由は言いませんが、訳があって行くところがないみたいです。牧生は朝まで自分の部屋にりあをかくまってあげるのですが、健全な男子中学生と美少女が狭い部屋で一晩過ごせば間違いは起こらなくとも恋心は芽生えるというもの。これ以後、牧生はりあの力になってあげるのですが、はたして牧生はりあの問題を解決できるのか、というストーリーです。
りあの抱える問題は深刻なものなのですが、恋愛要素があるので、暗いだけの物語になってないのが良いと思います。
好きな異性のことを一日中考えてしまうなんて若い時にしかできませんから、片想いでも良いから若い方々には恋することをおすすめします。