小説を読んでいたら、30歳女性、独身、会社員という設定の主人公が以下のようなことを考えてました。
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自分はたぶんもう大人なのだ。そんな風にカウンターのスツールでしみじみと思った。勇気を出して入ったディスコでも胸は高鳴らない。がっかりもしない。たぶん、妄想の入る余地が胸の中にもうないのだ。だいたいのあたりをつけた通りに物事は進んでいく。
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私も同じようなことを思っていた時期があったので、とても共感したシーンです。
30歳くらいになると、やってみたかったことは一通り経験して、
「これから何をすればイイんだろう」
と考えるようになる人も多いと思うのです。私もそうでした。
色んなことを知っているということと引き換えに、将来の夢とか、ときめきとか、そんな漠然としてるけれどキラキラしたものがなくなります。そのとき、
「自分も大人になったんだな」
と感じるのです。