うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

令和でギリ健は強盗になる

私は中学までは入学試験がない公立の学校へ通いました。クラスには、偏差値70の子から、偏差値30の子までがいて、今にして思うと混沌とした世界だったなぁ、と思います。それは、まさに世間の縮図でした。

 

私は、その後、大学を卒業して、1991年に国家公務員になります。その頃はまだ、コンピュータが今のように普及しておらず、役所の中の書類は手書きで作成されていました。

 

それが、95年にWindows95が発売されたことをきっかけに急速に世の中に普及して、ほどなく役所でもすべての職員に1台のパソコンが支給されました。

 

コンピュータの進歩はすさまじく、一度使い方を覚えて終わりではなく絶えず勉強が必要でした。とくに5年ほどの期間で行われるOSの更新では同時に業務システムの全面改訂が行われるので、ゼロから勉強のやり直しです。

 

このころから、これからの世の中は頭の良い人しかサラリーマンになれないと思うようになりました。コンピュータの普及で労働者に求められる普通のレベルがぐぐっと上がったのです。

 

そうすると思い出されるのが、クラスにいた偏差値40未満の同級生たちの顔です。

 

『ギリ健の同級生たちはこの世の中でどんな仕事についているんだろう?』

 

【ギリ健】とはネットスラングで、偏差値30以上40未満の人を指す言葉です。30未満は知的障害で、行政から障害年金がもらえるので生活は安泰なのですが、ギリ健の人は行政から見放され、世の中の求める普通にも届かないので、とても生きづらいのです。

 

それが、最近、世間を騒がせている連続強盗で日の目を見ることになりました。令和になって、ギリ健は強盗という天職を見つけたのです。

 

バールで窓ガラスを割って家に侵入し、中の住人を凶器で殴って拘束し、金目の物を奪って逃げる。その間に警察に捕まらない工夫はいっさいしていません。誰でもできる簡単な仕事です。

 

強盗致死で逮捕された20代の男性は、接見した弁護士に

 

「5年くらいで(刑務所を)出れますか?」

 

と質問したことが報道されています。これはまさにギリ健の特徴を現すものです。リスクとリターンが計算できるほどの知能を有していないのです。

 

私の子供の頃の記憶だとギリ健の子は40人クラスに2人くらいいたので、日本全体では相当な人数いるはずです。ギリ健でもできる仕事を与えてやらないと、匿名流動型犯罪は減らないと思います。