うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

2016-01-01から1年間の記事一覧

羊と鋼の森

宮下奈都、文藝春秋☆☆☆本屋大賞を受賞した本です。 何の事前情報も持たずに手に入れたため、読み始めてスグに意外に感じました。なんて言うのか、もっとエンターテイメントな作品だと思っていたのですが、終始、静かで穏やかな物語でした。 物語の舞台は北海…

真夏のマンガ喫茶は外回りの営業マンでいっぱい

昨日の太陽光線からは殺意を感じました。私の部屋にはエアコンがないので、昼間、あまりの暑さに耐えかねて、自転車をこいでマンガ喫茶へ避難しました。 すると、平日の昼間だというのにほぼ満席です。店内を見渡すと、いかにもサラリーマンって感じの服装を…

不採用通知が届いた

2016年になってから3通目の不採用通知が届きました。 今の私が解決したい悩みの一つに《孤独》があります。お金がたっぷりあれば習い事にでも出かけるところなのですが、無職で無収入ではそんな贅沢はできません。お金は使うとなくなりますからね。だか…

こんなツレでゴメンナサイ。

望月昭、文春文庫☆☆☆ベストセラーになった、 【ツレがうつになりまして。】 の病気になられたご本人が書かれたうつ病闘病記です。 うつ病の闘病記はもちろんのこと、うつ病にさせられた会社の様子や、会社を自己都合退職するに至った経緯が詳しく書かれてい…

編集ガール!

五十嵐貴久、祥伝社文庫☆☆☆そのままスグにテレビドラマの台本に使えそうな本です。 高沢久美子(27)は就職活動したころ、とくに希望の職種はありませんでした。縁があった所に就職すればイイやくらいの感じで、中堅出版社の永美社を受けたところ、経理部…

太陽の塔

森見登美彦、新潮社☆☆☆京都大学に籍を置き、モラトリアムを満喫する男子大学生が主人公です。 「通う」ではなく、「籍を置く」としたのは主人公が授業料だけ払って大学の授業には出ていないからです。 私は関西で暮らしたことがないから分からないのですが、…

いつか陽のあたる場所で

乃南アサ、新潮社☆☆☆まだ女子大生だったころに犯罪を犯して警察に捕まり有罪判決を受け、刑務所に7年間服役し、出所して間もない小森谷芭子(こもりやはこ、29)が主人公です。 芭子の実家は上流階級の家で、有罪判決を受けた芭子を家の恥とみなします。…

東京都知事選挙について思うこと

私は、選挙の専門家ではありません。なので、具体的にどうするとイイなんてことをこれから書くつもりはないのであしからず。 ただ、『これでイイのかなぁ』、と思ったのです。 一千万人を超える人口を有する東京都と百万人未満の県の知事を決める方法が同じ…

ひなた弁当

山本甲士、中央公論新社☆☆☆妻と子供2人を家族に持つ芦溝良郎(49)が主人公です。 良郎は大学卒業後、地元の不動産会社に就職します。おとなしく、目立つことが苦手な性格なのに営業を任されて苦労してきたのですが、なんとか49歳まで続けてこられまし…

就職活動中の学生におくる言葉

猛暑日にリクルートスーツを着て外を歩く学生を見かけると声援をおくりたくなります。しかし、実行したら、きっと【頭がおかしい人】と思われるので踏み止まっています。それでも、この思いはいかんともしがたく、ブログに書いて発散することにしました。 ★…

久しぶりにときめいた

お墓の管理料を振り込むために銀行へ行ってきました。 銀行に入ると沢山の窓口があり、どこで手続きができるのか分からずキョロキョロしていると、名札に研修中と書かれた新人行員から笑顔で、 「どんな御用でしょうか?」 と声をかけられました。その後、書…

花咲小路二丁目の花乃子さん

小路幸也、ポプラ社☆☆☆この物語の主人公、井筒めいがお花屋さん《花の店にらやま》にやって来るところから物語が始まります。めいが17歳で《花の店にらやま》で働き始める理由は学校でイジメにあって学校を辞めてしまったからです。 こういった場合、リア…

バングラデシュのテロで思ったこと

バングラデシュで、7人の日本人がテロリストによって殺されました。この報道に接したとき、私は多くの日本人が感じたことと違ったことを思いました。 被害者の中に80歳の鉄道技術者がいたことに2つの点で驚いたのです。 一つ目は健康についてです。私の…

政治屋は恥知らず

ワタナベヨシミ氏がオオサカ維新の会から参議院選挙に出馬するそうです。 ワタナベ氏はかつて、みんなの党代表だったとき、オオサカ維新の会をあれだけ批判していたのに、これはいったいどういうことなんでしょう? ワタナベ氏は認知症か恥知らずだと思いま…

ふたえ

白河三兎、祥伝社☆☆☆思春期の若者を主人公にした小説はたくさんありますが、この本の主人公たちは普通の青春小説では脇役としても登場しない人ばかりです。扱っている会社が少ない商売を【すき間産業】なんて言いますが、この本はまさに【すき間青春小説】と…

働かないふたり

吉田覚、新潮社☆☆☆最近、私が寝る前に読んでいる肩の凝らないギャグ漫画です。 ニートの兄と妹がダラダラと過ごす日常を描いて、読者を「ぷっ」と笑わせます。ブラックジョークは全くなくて、ほのぼのとした笑いだけで成り立っているのが好感を持てます。 ス…

生きるぼくら

原田マハ、徳間書店☆☆☆私は本の装丁を見て、手にするか否かを決めることが多いのですが、この本の装丁は内容をイイ意味で裏切りました。主人公が田んぼの中に立って、笑顔でこちらに手を振る姿から、この本の内容を言い当てるのは不可能だと思います。 大人…

東京ポロロッカ

原宏一、光文社☆☆☆アマゾン川では、海水が高波を伴って逆流するポロロッカという現象が起こります。この物語では、ポロロッカが東京の多摩川で起こるという科学的に根拠のない噂が多摩川に隣接する地域で広まって起こる様々な人生を描いています。 本の中身…

よろこびの歌

宮下奈都、実業之日本社文庫☆☆☆有名なバイオリニストを母に持つ御木本玲は、生まれたときから音楽が空気のように身の回りにあって、自分も音楽の道に進むものだと信じ込んでいました。そんな玲が音大付属高校の受験に失敗し、音楽科のない普通の女子高校に入…

クチナシが咲いてた

散歩をしていたら良い香りがしました。辺りを見回すとクチナシが咲いていました。 世間では都知事が辞めたり、イギリスがEUを離脱するかもしれなかったり、騒がしいけれど、季節はそんなこととは関係なく巡っていくんだなぁ。

恋は雨上がりのように 5巻

眉月じゅん、小学館☆☆☆ファミレスでアルバイトを始めた女子高生が、モテ要素のない40代の男性店長(近藤正己)に恋をするお話です。 この漫画の主人公である橘あきらはもともと寡黙なキャラなのですが、5巻ではこれまでよりも一層セリフが少なくなってい…

聞こえてますよ

私はバイオリンが好きで、働いていたころはお金を払ってコンサートへ出かけていました。無職になって定期収入がなくなると娯楽にお金を使うことができなくなって、音楽に関する支出はゼロになってしまいました。 そんな日常の中で朝刊に挟まっていたチラシを…

ハセガワノブコの華麗なる日常

泉ハナ、祥伝社文庫☆☆☆アニメにしか価値を見出せないオタク女子が一流の外資系金融機関で、もしも働いたらどうなるかを書いたお話です。 この物語は終始、ハセガワノブコの目線で話が進んでいくので彼女がどんな人か知ることが重要です。 ノブコは生まれなが…

任せた結果は・・・

ちょうど一年前の今頃、私は利息が付かない銀行預金に不満を感じて投資先を検討していました。しかし、何に投資したらイイのか分からなかったので、プロに全部丸投げのラップ口座を利用することにしました。私が選んだのは、 愛称:らっぷちゃん(安定型)運…

文京区の白山神社へ行ってきました

紫陽花が見頃をむかえたので、文京区にある白山神社へ行ってきました。 自宅を0830に出発、最寄り駅の本駒込に0946到着。 白山神社に1005到着。 紫陽花で有名な神社で、たくさんの紫陽花が咲いていました。 神社の背後には小さな公園があります…

あさひなぐ 19巻

こざき亜衣、小学館☆☆☆薙刀に青春をかける女子高生たちの漫画です。今回は一冊まるまる公式戦の様子が描かれています。最上級生たちにとっては最後の公式戦です。 部内のわだかまりもとけ、二ツ坂高校薙刀部が一丸となって公式戦に臨むのかと思いきや、アク…

歯医者に行ってきました

4年ぶりくらいで歯医者に行ってきました。 好きな人はいないと思うけれど、私も歯医者が大嫌いで、なるべく近寄らないようにしていました。 痛くなく、冷たいものがしみるわけでもなかったのですが、歯間ブラシで歯を磨いていたら虫歯を発見してしまったの…

ランドリー

森淳一、メディアファクトリー☆☆☆テルは子供の時に頭を強くぶつけて物覚えが悪くなってしまい、複雑な仕事が出来なくなってしまったのでいくつもの仕事を転々とし、今はコインランドリーで洗濯物が盗まれないように見張る仕事をしています。 水絵はいつも心…

紫陽花の頃になると

私が住んでいるさいたま市で紫陽花が色づき始めました。この季節になると初めて精神科へ行ったころを思い出します。 あの頃の私は役所の上司から達成不可能な仕事を命じられ、工程表通り進捗しないことで毎日のように叱責されていました。頭痛と微熱が続くよ…

たとえば、すぐりとおれの恋

はらだみずき、祥伝社☆☆☆恋愛小説です。 物語は社会人一年目の男女、向井すぐりと高萩草介の目線で交互に語られていきます。二人が共有した時間を男女でどう感じたのかが分かって面白いです。 田んぼが広がる農道で車がパンクして立ち往生しているところをす…