うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

2016-01-01から1年間の記事一覧

神様の御用人

浅葉なつ、メディアワークス文庫☆☆☆題名と中身が全く一致しない物語もありますが、この本はそのまんまです。困っている神様に呼び出された主人公の萩原良彦がパートナーとなった狐の姿をした神様と一緒に困りごとを解決するために奔走するお話です。 良彦は…

変わらないもの

バイオリン工房へ行ってきました。うつ病になってバイオリンを弾くことはやめてしまったのだけれど、孤独に耐えられなくなると工房のご主人と雑談するために私が押しかけるのです。 初めて工房を訪れたのが2001年でした。それから随分と時間が過ぎました…

昨夜のカレー、明日のパン

木皿泉、河出書房新社☆☆☆8章からなる物語で、1章は約30分で読むことが出来ます。なので、通勤電車の中で読むのにおススメです。 テツコ(28)は9年前に結婚し、7年前に夫を病気で亡くしましたが、実家へ戻ることなく夫の父親と二人でそのまま生活を…

忘れ物が届きます

大崎梢、光文社☆☆☆1時間くらいで読むことが出来る短編が5つ納められています。 表紙の絵がメルヘンチックなものだったので、童話かファンタジーだと思って読み始めたのですが違いました。 5つのお話に共通するのは、数年前から何十年も前に起こった事件の…

必要なものしかなかったら、世界は殺風景だ

瀧羽麻子さんの【うさぎパン】という本の中に心に残る言葉がありました。勉強が嫌いな高校生が家庭教師の大学院生に、学校の勉強は生きて行くのに必要なのか質問するのですが、大学院生はしばらく考えて、 「必要なものしかなかったら、世界は殺風景だと思う…

役人の言葉遊び

役人時代を思い出させるニュースがありました。 役所と言う所は何をするにも書類が必要で、そのため役人は一日の大半を書類作成に費やしています。 そこでは言葉選びが大事で、分かりやすい言葉が最善というわけではありません。たとえば、行き当たりバッタ…

うさぎパン

瀧羽麻子、メディアファクトリー☆☆☆どこにでもいそうな普通の女子高生が主人公の物語です。そして、幽霊が登場するという一点を除けば、同じような境遇で、同じような経験をしている女子高生がいるかもしれないと思わせる内容です。 短編小説なので、あらす…

春バラの季節になりました

家から歩いて行ける場所に、個人で小さなバラ園を作っている方がいます。春バラが見頃を迎えたので、カメラを持って出かけました。 小さなバラ園ですが、たくさんの種類のバラが咲いています。バラ園に立っているだけで、バラの良い香りがします。バラは姿も…

面接って?

久しぶりに書類選考が通り、面接に行ってきました。 行った会社は資本金2千万円、従業員3名の小さな会社。書類整理の事務員のアルバイトだったのだけど、社長さんはいきなり、 「こんど食品の安全性を検査する仕事を始めたいんだけど~」 と話し出しました…

白いひつじ

長野まゆみ、筑摩書房☆☆☆この世の中には【腐女子】と呼ばれる人たちがいます。この本は、そんな方々が読むBL(ボーイズ・ラブ)本です。 文章が独特で、読者の妄想を掻き立てるため、人物や空間を描写するためにたくさんの文字を使って説明が行われます。…

君にさよならを言わない

七月隆文、宝島社☆☆☆ハーレム系のライトノベルです。 作中ではキャラクター同士の会話が多く、その都度改行するのでサクサク読み進めることができます。 男子高校生の須玉明は、交通事故で生死の境をさまよって、目が覚めたら幽霊が見えるようになっていまし…

女の子は、明日も。

飛鳥井千砂、幻冬舎☆☆☆私はバッド・エンドのお話は苦手だ。できれば読みたくない。だって、私にとって現実は辛く、厳しいだけなのだ。読書の間くらい、幸せな気持ちになりたいと願うのは贅沢ではないだろう。 かと言って、 「仕事も、プライベートも充実して…

有能、無能、真面目、不真面目

とある官庁に勤める友だちから、 「真面目に働いている人には、それに見合う対価が支払われるべきだ。だから、マスゾエ都知事の海外出張旅費は妥当だと思う。」 とメールが届きました。役所をうつ病になって退職してから6年、こんな話題を振ってくる人は周…

4月の散歩道

今の時期は、次から次へと花が咲くので散歩をしていて楽しいです。いつものコースをカメラを持って歩いてきました。 住宅街の花壇で咲いていたネモフィラ ハルジオン タンポポの綿毛 ハナミズキ ナガミヒナゲシ シラン モッコウバラ ツルニチニチソウ 家の周…

昭和シェル石油を売った

4月20日(水)に昭和シェル石油を1,129円で100株売りました。 20,020円儲かりました。 NISA口座で売買したので、売却益に税金が掛かりません。やった! 今年に入ってから、為替も株も値動きが激しいので、小心者の私はドキドキしていま…

店長がいっぱい

山本幸久、光文社☆☆☆牛丼の吉野家のようなスタイルで、他人丼を食べさせる【友々家】という飲食店が舞台になったお話です。7つの章からなっていて、それぞれに違う店長が主人公として登場します。 この本を読んだ感想を短くまとめると、 「人生色々」 とい…

せきれい荘のタマル

越谷オサム、小学館☆☆☆大学の映画研究部を舞台にした青春物語です。 石黒寿史は、静岡で受験生だったときから憧れていた法村珠美と東京にある同じ大学へ進学する幸運に恵まれます。 映画研究部に入った珠美を追って、寿史も入部するのですが、そこにはお節介…

マイナス金利は北風

アベノミクスが始まったころ、株価が上がって一時だけ消費が上向きましたが、その理由として、 【株価上昇による資産効果】 なんてのがあげられていました。でも、株をもっている人の割合って、日本人の1割くらいと言われているんですよね。だから、私は「…

ストロベリー・ブルー

香坂直、角川書店☆☆☆物語の舞台は、山が海のすぐそばまでせまってきている地方の町です。そんな町の中学で同じクラスになった5人の中学生たちの不器用な恋のお話です。 5つの章からなっていて、章ごとに主人公が変わります。 中学生って、第二次性徴が始ま…

米ドルMMFを買いました

4月7日に米ドルMMFを 110.23円 で50万円買いました。 円高が進んでいますね。とっても不思議です。日本人の私には《円》を買う外国人の気持ちが分かりません。 ①国債の格付けが低い②政策金利はマイナス③人口が減少して、当面は低成長が予想され…

海を抱いたビー玉

森沢明夫、小学館文庫☆☆☆昭和34年に製造されたボンネットバスが実際に辿った運命に作者である森沢さんが感銘し、実話をもとにファンタジー小説として創作された物語です。 長く人に愛された物には魂が宿ると言われますが、この物語の主人公であるボンネッ…

ハローワークに行くと凹む

うつ病になると、心がときめくことがなくなります。そうすると物欲も色欲もなくなってしまいます。何を食べても代り映えがしないので、外食もしません。なので、経済的には助かっています。 しかし、そんな日々も6年目となると 「私はいったい何のために生…

なんとか生きてますッ

大宮エリー、毎日新聞社☆☆☆題名から自虐的なエッセイかと思って読み始めました。失敗談もありますが、私は違うように感じました。昔のテレビCMで、 【大統領のように仕事をし、王様のように遊ぶ】 というコピーがありましたが、まさにそんなコピーがピッタ…

ヨーロッパのおかげで

財界の偉い人たちは、最低賃金で働く労働力を欲しがっています。そんな人たちが、表立って本音を喋ると世の中に受けが悪いので、大学の先生や、政治家にお金を握らせて代弁させます。 ほんの数年前まで、大学教授や政治家が、 「日本の労働力不足を補うため…

ヨーロッパぶらりぶらり

山下清、ちくま文庫☆☆☆山下清さんがヨーロッパを旅行されたさいに書かれた旅行記です。読み終わって、 「山下清に興味が無い人にはつらい本だな」 と思いました。 山下清さんは知的障害者です。そのことを知らずに読み始めれば、 「なんだコレ?」 となって…

ウチの猫は後ろ足で立てます

私が食事をしていると、ウチの猫は写真のような姿勢で、私が食べているものを眺めます。いつも「可愛いなぁ」なんて見ていたのですが、こんな姿勢がとれる猫って、ひょっとしたら珍しいんじゃないかと思って掲載してみました。 初めて飼った猫なので、他の猫…

春は桜から

私の部屋には暖房器具がまったく無いので、心から春の到来を待ち焦がれていました。なにしろ、1~2月にかけては、夜は室温8℃が当たり前で、そんな部屋で完全防寒の服装でテレビを見ていたんですからホントに切実だったんです。 何をきっかけに春を感じる…

バイオリンを売ってきた

私は衝動買いというものをしたことがありません。よく、ストレスを買い物で発散するという方がいますが、そういったこととは無縁です。 しかし、47年生きてきて一度だけ、買い物でストレスを発散させたことがあります。2002年、私は離婚しました。 【…

あさひなぐ 18巻

こざき亜衣、小学館☆☆☆高校の薙刀部が舞台になっている漫画です。 18巻の主役は二ツ坂高校薙刀部の問題児、愛知薙です。どうして、愛知薙が部の和を乱すような言動をとるのか、一冊まるまる使って明らかにしています。 私が18巻を読んで考えさせられたこ…

夜景 1974

竹内日出男、角川学芸出版☆☆☆物語の中に夜のシーンが多く描かれていますが、《夜景》が物語の重要なキーワードになっているわけではありません。 1974年のテレビ局を舞台に描かれた物語なのですが、時代の空気感というものはあまり感じられません。 物語…